
米国ニューヨーク市街地に旭日旗を掲げた人力車が走っていた事件に関して、ニューヨーク市は「当局の管轄に属さない」と答えた。
7日、誠信(ソンシン)女子大学の徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授は、「今年初め、ニューヨーク市の旭日旗人力車に対する抗議のメールを送り、このような回答を受けた」と伝えた。
昨年、世界的な観光地であるニューヨーク・セントラルパークおよび周辺観光地に旭日旗で飾られた「観光客人力車」が走っているという目撃談があふれた。
ニューヨーク市は徐教授側のメールに対して「『旭日旗人力車』によって不快感を感じた点に深い遺憾を表わす。だが、残念ながら、このような行為はわが管轄ではない」と再び強調した。
これを受け、徐教授は「抗議のメールで『旭日旗人力車』の営業を停止してほしいといのではなく、ただ旭日旗を外すように措置を取ってほしいと求めたのだが、このような回答を受けることになり残念だ」と伝えた。
徐教授は「最近まで『旭日旗人力車』に対する情報提供を受けてきた。外国人観光客が誤解しないよう、近いうちにニューヨーク警察(NYPD)側に協力を求める予定だ」と明らかにした。米ニューヨーク・セントラルパークに昨年登場し、韓国人学者から抗議を受けた「旭日旗の観光人力車」。これがニューヨークで依然、走り回っている――こう指摘する当該学者が最近、ニューヨーク市当局に抗議メールを送ったことを明らかにした。
この学者は、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授。SNSで今月15日、「この人力車がセントラルパーク内だけではなく、ニューヨーク市内のあちこちで走り回っている」と強調したうえ「世界の人々が最も多く集まる観光都市の一つであるニューヨークに大きな旭日旗が走り回るということは本当にあってはならない」と嘆いた。
セントラルパークでの「旭日旗の観光人力車」については昨年4月、ソ・ギョンドク氏がネットユーザーから情報提供を受け、セントラルパーク事務所に「旭日旗は日本の帝国主義と軍国主義を象徴する旗」「アジアからの数多くの観光客に戦争の恐怖を想起させる」などの内容の抗議メールを送っている。
中央日報